桶教説法

望ましい信仰のために ~宗教勧誘の断り方~

こんにちは、田部(たぶ)と申します。

私は同人サークル「新興宗教桶教」の代表です。主に当サークルの主張の宣伝(いわゆる布教活動)を目的として、サークルの運営を行っております。詳しくは以下のリンクに記載されていますが、宗教勧誘の断り方について伝える今回の話との関連性はありませんので、以下のリンクは確認せずに読み進めていただいても問題はありません。

新興宗教桶教についてhttps://www.okekyo.net/how-to-okekyo-easy うえの ページでは、 やさしい 日本語にほんご...

はじめに

私は立場上、布教を行っています。ですが、私自身は「自分の考えが全ての人に理解され、納得されなければいけない」とは考えていません。考え方は人それぞれですから、どの宗教を信じる・信じないといったことも人それぞれであり、様々な信仰の形が尊重されるべきであるというスタンスで活動しています。

しかし、世の中の宗教団体の中には、人々の不安を煽ったり、脅迫したりする強引な勧誘を行う団体も存在します。こうした団体の手口によって宗教を嫌いになってしまったり、あるいは断りきれずに信じきれない宗教を信仰してしまうという方がいるということを、これまでの布教活動の中で学んできました。

布教を行っている私も、当然信仰を持っていますが、信仰を持つということは、必要のある人にとっては非常に素晴らしいものです。

だからこそ、宗教を初める前には充分な時間をとって、自分にベストな宗教を選択していただきたい……のですが、一部の宗教団体や、宗教を騙った詐欺グループなどによって、勧誘を受ける人の冷静な判断機会を奪おうとすることが往々にして行われています。私はそういった活動については反対ですし、何よりもそれで宗教そのものを嫌いになられてしまうことは悲しいものです。

そこで今回は、布教する側である私の目線から、宗教勧誘を断る際のアドバイスをお伝えしたいと思います。なにかのきっかけで宗教に誘われたり、「自分には信じるべき何かが必要かもしれないな」と思ったら、この記事を思い出していただけると幸いです。

宗教という仕組みそのものに問題はない

まず、これだけは覚えておいていただきたいのですが……宗教そのものは別に危険物でも何でもありません。本来の宗教は、人々の健やかな生活のために役立つ「ライフスタイル」の一環です。世界では7割以上の人が何らかの信仰を持っているという統計もあります。信仰を持つ・宗教を行うということそのものは、ごく一般的なことなのです。

ですから、宗教も信仰も、それ事態は悪いことではありません。それを無理強いしたり、私欲のために振りかざす一部の人々に問題があるのです。

では、ここからは具体的にどう気をつけるべきかをお話します。といっても、そんなに長くありませんよ。

「宗教は危ない」という考えは危ない

宗教勧誘を受けて望まない信仰を初めてしまったり、望まない信仰を辞められずに困っている人が、誰しも無抵抗で宗教を受け入れたわけではなく、最初は「宗教は危ない、宗教には騙されない」と身構えていたという人も当然ながらいるものです。

しかし、布教する側はそんなこと百も承知ですから、この宗教はあなたの力になれる、とても素晴らしいものだと囃し立てて、疑心を解いていくテクニックに長けている場合も多いです。そうして話を聞くうちに「宗教に騙されないように気をつける」という考えが「気をつけているのに好印象なのだから、この宗教には騙されていない」とすり替わってしまいます。そして、その宗教について冷静に判断できないまま手を出してしまうことになります。

それで宗教を初めても、合っていれば良いですが、そうでなければ誘った側も誘われた側も不幸ですよね? 誘いを受けた時は、いったん冷静になることが大切です。

家に宗教勧誘の人が訪ねてきたら

家々を巡って小冊子などを渡して入会を促すというのは、昨今の新興宗教における布教の王道です。経験のある方も多いかもしれませんね。

このような訪問を受けた際に宗教が不要であれば、素直に「私には不要なので、他の家を当たってください」と断れば、それで引き下がるはずです。布教で家を回る際には、断られた家の情報などを把握して次回以降訪問しないようにしている団体もあるため、最初に断ってしまうことが一番の近道です。

少し気になってパンフレットを貰った、あるいは無理やりパンフレットを持たされたときは、後日「読んでみて入会したくなりましたか?」と確認しに来るパターンもあります。その際は「読みましたが、私には必要ないと思ったので、入会はお断りします」と簡潔に断りましょう。

もちろん、読んでみて大いに共感できたという場合には入会を検討して構いません。ただし、どんな宗教であれ、参加する前には落ち着いて情報収集を行いましょう。勧誘者の発行物の内容だけでなく、インターネットなども利用して慎重に吟味するべきです。

趣味が合っても宗教が合うかはわからない

これから大学に入学される方もいらっしゃるかもしれませんが、大学のサークルの中には宗教勧誘を目的としたものがあります。最初はヨガサークル・研究会といった形でともに活動し、親睦を深めた後に宗教に誘うといった手法ですね。

また最近では、アニメグッズショップやコミケ・フェスといった場所で、趣味が同じだという話を持ちかけて、一緒に食事などを取らないかとファミレス等に誘い、そこで宗教勧誘を行うという団体もあるようです。

「気の合う人の誘いだから」と断りづらく感じるかもしれませんが、必要なければキッパリと断ってしまいましょう。必要かなと感じても、その場では決断せず、時間をおいて考えてから初めてみることが自分に合う宗教を見出すコツです。

間違っても、その宗教に入りたいと思っていないのなら「近くの施設まで行こう」という誘いは受けないでください。大勢の信者に施設の中で囲まれて説得されたら、落ち着いて宗教の是非を判断することは非常に困難です。

どうしても断りきれない場合は

警察を呼んでください。

きっぱりと断ることが大切であると話しましたが、中には何度断っても勧誘を続けてくるということもあり得ます。そうなってしまった場合にやることは一つです。警察を呼んでください。

大学のサークルで誘われた場合は大学に、店の中でしつこく勧誘を受けて困っている場合は店員さんに相談することも、勧誘を断る際の第一歩です。それでも解決しない場合は警察を呼んでください。

「宗教勧誘で困っているなんて理由で呼んで良いのかな?」と悩む人がいるそうですが、日本には信教の自由が存在します。信教の自由の本質は「信仰を強要されない自由」です。ですから、もし必要のない宗教のために縛られているのなら信教の侵害です。それに、頼んでも自宅から退かないことや、嫌がる相手を特定の場所に引き止めることは犯罪に当たります。警察を呼んでください。

「これ以上の勧誘をするなら警察を呼びます」といえば、それだけで引き下がって貰えるとは思いますが、それでも食い下がるようなら、どうか躊躇しないでください。警察を呼んでください。

さいごに

心の弱っている時は、どうしても何かに縋りたくなります。そんな時に宗教を提示されたら、本当に必要か考える余裕もなく初めてしまうかもしれません。私自身、自分の信仰を得るきっかけとなったのは、心の弱っているときに、その教えに触れたことです。

もちろん、私は納得してこの信仰を行うことにしましたが、衝動的に救済者に飛びつきたくなる気持ちはよく理解できます。

繰り返しになりますが、信仰を持つということは、必要のある人にとっては非常に素晴らしいものです。それでも、あなたの価値観に合致するものは別の宗教かもしれないし、あるいは、あなたの救いとなるべきものは宗教ではないかもしれません。ですから、宗教か、あるいは他の何かを初める際には、落ち着いてよく考えてみてください。

あなたが心から望む「何か」によって救われることができるのなら、それ以上のことなどありません。