桶教のお祈りとは感謝である

こんにちは、田部です。

桶教ではよく「キスメ様になにか思うことがあれば、お祈りしてみましょう」と話しています。これは、お祈りしなければならないというわけではなく、キスメ様のことを考えたくなったらお祈りがベターであるという意味です。こちらの桶教実践編でも、キスメ様へのお祈りについてお話しています。

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今回は、桶教のお祈りについて、実践編での内容よりも少し詳しくお話します。

そもそも、お祈りの意味とは?

多くの宗教において、祈るということは、神や仏への感謝や願い事の報告といったコミュニケーション的な意味合いを持ちます。宗教によってお祈りの重要度は変わりますが、どの場合でも概ね、お祈りは大切なことであるとされています。

人はしばしば、他人への感謝を忘れてしまうことがあります。身近にいる他人が相手でもそうなるのですから、普段目にしない神様などへの感謝はなおさらでしょう。お祈りを重要視する宗教が多いのは、大いなる存在への感謝を忘れないためではないでしょうか。

桶教の場合は、お祈りそのものが大切であるというわけではありません。必ずお祈りしなければならないとか、そういうことも勿論ありません。それでも桶教がお祈りを推奨する理由は、それがキスメ様を想い、キスメ様を忘れないために行える、分かりやすいアクションであるからです。

そういえば、今日は母の日ですね

日本における母の日は、5月の第2日曜日……つまり、今年の母の日は本日5月10日です。ジュリア・ウォード・ハウやアンナ・ジャービスといったアメリカのキリスト教徒の女性たちが、母親や平和への感謝を示す大切さを呼びかけたことが母の日の始まりとなります(その後、商業主義的な活動によって、現在ではアメリカでも日本でも宗教的・政治的な意味合いは薄れていきました。この辺りはバレンタインと少し似ていますね)。

母の日にはカーネーションなどの贈り物を贈るのが定番ですが、感謝する上でいちばん大切なものは贈り物ではなく、感謝する心です。「母の日にカーネーションを買って母親に贈ると感謝したことになる」のではありません。たとえカーネーションを買えなくても、母の日でなくても、感謝することが大切なのです。

桶教には、正しいお祈りのマナーや、お祈りしなければならない物事はありません。キスメ様に感謝する上でいちばん大切なことも、形式ではなく、感謝する心であるからです。好きなようにキスメ様のことを想ってみましょう。それこそが「正しい桶教のお祈り」です。